人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた 感想

人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた

人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた

面白い、面白いんだけど、なんかこう、ココロが痛くなります。いや、本書で紹介されてるマンガに出てくる男子や女子というのが実にこう、すごすぎて。つい自分を省みたりしちゃうと、どーんと暗くなります。
優しくなんてないし、思いやりなんてものもないし、性別関係なくコミュニケーションなんて駄目駄目だし。色々ありすぎて書いててどうでもよくなってくるぐらいアレ。特に「タンタン」の評で書かれている「現代における男らしさは、しんどい状況になっても人にあたったりしないキャパシティの大きさとか、自分の考えをやみくもに押しつけたりせず、相手の反応まで考えて行動できること。だったりするのかもしれない。」という部分がグサグサきました。
うーん、しかし題材になってるマンガを読んでなくても、これほど楽しめるマンガ評というのはすごくめずらしく、貴重なんじゃないだろうか。