山形さんの商人道のスヽメ書評雑感

以下twitterから転載。ぐちゃぐちゃなのもそのまま載せる。


松尾先生がガッツリ左翼呼ばわりされているあたりは、おめでとうございますと言いたい。: http://bit.ly/15QFQR こっちも合わせて読むべし: http://bit.ly/cfy8L
文章を読んでわかるのは、その人の態度とか立ち位置であって、実際の内面はわからないしわかりようもない。
今までこういう態度だったから、こういう立ち位置をとってきたから、ということは言えても、こういう人間だから、こういう内心を持ってるはずだから、というのはちょっとね。
実を言うと山形さんの商人道書評を読んで最初に思ったのが、身内主義の部分で、ああハイソな人なんだなということ。
だってMITとかさ、そんなすごい身内、夢のまた夢ですわ。そんな感じの、重視して得するよーな身内が思いあたらなーい。
で、”その集団に所属することが何らかのメリットをもたらさない限り、人は組織や集団になんかリソースを割こうとはしない。”これは能天気じゃないかな?
メリットがあってもデメリットがあることなんて普通にあるし、デメリットのほうが大きいなんてことは珍しくないと思う。
それでも集団に所属し続ける(リソースを割き続ける)のはおかしいことじゃない。生きてくための選択肢がそれしかないってことだってあるでしょう。
ああ、集団に所属したくても、そっちから拒否されて弾き出され続けるというのもあるな。
うざいついでに、山形商人書評についてもう少し。
身内主義、大義名分/逸脱手段はパイが拡大する場合はいいものだ、というのはちょっとまとはずれだと思う。
今現在の問題はパイが大きくならないことなわけで、政府日銀政党をみると、近いうちに状況が改善する可能性は少ないというのが予想できる。
パイが大きくなる環境であれば身内主義、大義名分/逸脱手段が有効だというなら、パイが大きくならない環境では望ましくない、という理解でいいはず。
まあ、つまり短期、中期的には身内主義、大義名分/逸脱手段が望ましくない状況が続きそうと。
そんな中で、個人としてどうふるまうのがいいのか? 会社としてどうふるまうのがいいのか? 「商人道のスヽメ」はそれを書いてるんだと思う。
あー、それから大義名分/逸脱手段=ハッカーの行動原理っていうのは違うよな。
ハッカーのほうは大まかな設計を作って、細かいところは実際に作りながら調整していくってことでしょ。
それって、手段と目的がしっかり一致してるようにしか思えない。細かい部分が設計から逸脱して、それが良ければ、大まかな設計そのものを修正するんでしょ?
そうした手段でもって制度、大義名分を動かせるなら、そもそも大義名分/逸脱手段ではないよなあ。


以下番外編。
現実の商売で身内主義だなあと感じるのは、メーカーがやったりする、登録制とでも言うべきものかな。
メーカーが末端まで全部把握して、そのルートを登録。末端が同じ場合、それ以外のルートから見積依頼があっても全く応じないというやつ。
一見、間に入ってるところには良さそうに見えるけど、そうとも言えない。ルートを絞ってしまえば、どんなに高くても買うほかにないので、値段はメーカー主導になる。
値上げは言いなりになるしかないし、値下げは値上げほど早く動かない。値上げのお願いって、いや事実上通達ですから。
話は違うけど、定価は変えない、卸値だけ上げる、とかいうふざけたこともありますなあ。お前は損しろ、俺は儲かる。末端ユーザーにもいい顔するぜ。
そこまでひどいのはあんまりないと思うけどね。
登録制というとあそこだな、どことは言わないけどフラワーキング。ガッチガチですよ。昔一次店を切りまくったという話もきくしねえ。残ったところに悪い条件を飲ませたとか。
ふう、痛々しいパープリンな連続ポストをしてしまった。別に、痛々しいパープリンなので後悔はしていない。SMEGHEAD!